今回は、Rubyの技術を活かした転職活動についてお伝えします。
目次
はじめに
Ruby言語(以下、Ruby)と言えば、数多くあるプログラミング言語の中でも、日本人のまつもとゆきひろ氏が開発したプログラミング言語として有名です。
オブジェクト指向の仕組みを取り入れたスクリプト言語型のプログラミング言語です。
この記事ではエンジニアが転職する際に、Rubyのスキルを活かした転職活動をしやすくなるようなお役立ち情報をご紹介していきます。
Rubyが
- どんな分野で
- どんな技術・サービスと併用され
- 転職先としてはどういったところが候補となるか
といった情報をまとめます。
どんな分野で使われている?
まず、Rubyはどんなソフトウェアやサービスの開発に使われているのでしょうか?
答えとしては、圧倒的にWebアプリケーションの開発用として使われることが多いです。
その理由はRuby on Rails(以下、Rails)と呼ばれるWebアプリケーションフレームワークを使える点が大きいでしょう。
では、次にRailsについて見ていきましょう。
Ruby on Railsとは?
RailsはWebアプリケーションフレームワークの1つです。
フレームワークを直訳すると「枠組み」です。
つまり、Webアプリケーションや動きのあるWebサイトを開発するときの枠組みを提供するのが、Railsというわけです。
Ruby on Railsを活用するためには?
Rails自体はただの枠組みですので、これ単体では何にもできません。
Rubyやhtmlなどと組み合わさることによって初めて意味を持ちます。
WebアプリケーションやWebサイトを開発するときの補助をしてくれるのがRailsというイメージでしょう。
開発対象の中身についてはプログラミング・コーディング・デザインが必要となるわけです。
どんな技術・サービスと一緒に使われることが多い?
Rubyはどんな技術やサービスと一緒に使われることが多いのでしょうか?
AWS
最近では、AWS(Amazon Web Service)を使った開発で使われることが多いです。
AWSとはAmazon.comが提供しているクラウドコンピューティングサービスです。
ユーザーにとってはクラウド(雲)の中に各種サービスがあるイメージですね。
調査会社であるCanalysの、2017年2月の発表によると、AWSはクラウド市場で3分の1のシェアを占めています。
このようにクラウドサービス分野でのシェアが高いAWSがRuby向けに開発者用SDK(Software Development Kit)を提供しているというのも、RubyがAWSと一緒に使われることが多い理由の1つかもしれません。
アジャイル開発
全てのRubyを使った開発現場に当てはまるわけではありませんが、よくアジャイル開発を開発スタイルとして適用するケースがあります。
アジャイル開発とは、1~100まで一気に作るという開発スタイルではなく、短い開発期間の単位(イテレーション)を何度も繰り返しながら、成果物のクオリティを向上させていきます。
アジャイル開発をより理解するためには、従来からあるウォーターフォール型開発を理解しておくことが重要です。
こちらは企画→要件定義→設計→実装→テスト、と開発工程をいくつかに分け、それぞれの工程が終わると次の工程に進み、前の工程には戻らないという開発スタイルです。
これだと、途中での仕様変更による後戻りがかなり大変になるというデメリットがありました。
そこで、より小単位での実装→テストを繰り返していくことで後戻りの工数を減らせるというのがアジャイル開発のメリットでもあります。
こういった新しい開発スタイルに慣れていることも転職活動における強みになると思います。
また、アジャイル開発においてはソースコードを開発者同士と共有しておくことが必要となります。
そのためソースコードのバージョン管理が重要になります。
バージョン管理システムとしてよく使われるのがgit/githubですね。これらのツールに慣れておくとアピールポイントになるでしょう。
Slack
Ruby開発に限定したサービスではありませんが、Slackはビジネス用のチャットサービスです。
開発現場が常に同じというわけではありません。
遠隔地の人同士で開発を行うケースもよくあります。
そんなとき大事になるのがコミュニケーションですね。
Slackを1対1でも複数人同士でも自由にチャットができ、さらに以下のような特徴を持ちます。
- 閲覧環境(パソコン、スマホ、タブレット)を選ばない。
- 履歴から後で参照したい部分を保存でき、検索も簡単。
- どんな種類のファイルでもチームで共有できる。
こういった便利さもあり、よく開発現場で使われている人気のツールです。
慣れると開発効率も上がります。
転職先の候補は?
ご紹介したように、Ruby自体がWebアプリケーションやWebサービス開発に使われることが多いため、転職先としてはそれらを開発する企業が候補となるでしょう。
開発環境としては市場シェアの大きいAWSとRailsを組み合わせた環境が多いため、その開発環境に慣れていると転職活動でも力強くアピールできるでしょう。
Webサイトを作りたい人であればHP制作会社であったり、好きなWebサービスがある人であれば、そのサービスを作っている会社が転職先の候補ともなりそうですね。
まとめ
今回はRubyの経験を活かした転職活動についてまとめました。
Rubyと言えばRuy on Railsがオートで出てくるほど、セットで使われることが多いため、Railsの知識・技術・経験は転職活動においてもアピールポイントになります。
また、Web開発はIT業界の中でも比較的新しい分野でもありますので、開発スタイルや開発に使うツールやサービスも新しいものが多い傾向があります。
しかも技術は日進月歩で進化していきますので、その進化についていけるだけの向上心・好奇心・新しいものを受け入れる柔軟さが求められるでしょう。
逆を言えば、新しいことにチャレンジできるという自分自身にとっての成長にも繋がる現場でもあると言えるでしょう。