フリーランスから、会社員のエンジニアを目指す方ももちろんいるでしょう。 フリーランスという、すべて自分のことを管理しなくてはいけない環境に少し疲れたり、自分がフリーランスとしてもっと上に行くために、就職して技術を磨きたいという理由が多いです。 フリーランスのエンジニアが会社の面接を受けるとき、どのようなことに気をつければいいのでしょうか? 会社員が転職する場合と比較して、考えてみましょう。
フリーランスとしての実績を最大限にアピールしよう
まず、企業にとってフリーランスの経験があるエンジニアというのは、とても求められる人材です。
フリーランスで活動しているという事実だけで、あなたのエンジニアとしてのハードルは上がります。
エンジニアとしての仕事だけでなく、経営や戦略のスキルも身についていることが予想されるので、「フリーランスとしての活動実績」をこと細かく、アピールの材料にしましょう。
常駐型のフリーランスの経験があるような方は、なおさら信頼度が上がり、大きなアピールに繋がります。
フリーランスの案件をもらうための面接と、会社員として企業に就職するときの面接は、少し内容が異なります。
フリーランスとして案件を獲得するには、契約先に対して自身が提案するプロジェクトの詳細など、アピールする内容は多岐に渡ります。
会社員としてのアピールが必要
しかし会社員の面接では、自分がプロジェクトを提案するわけではなく、会社員として採用してもらうためのアピールです。
フリーランスとしてしっかりと案件を獲得してきたエンジニアにとって、会社員の面接は、それほど難易度は高くないものであると言えます。
とはいえ、自分のキャリアを洗い出したり、会社に入社して取り組みたいことなどをしっかり言葉に出来なければ、エンジニアにとって大切な「コミュニケーション能力」のアピールができない形になってしまいます。
自分は他のエンジニアよりも、上の位置にいるというぐらいの自身を持って、面接に臨みましょう。
たとえ本音でもネガティブな表現はNG
そしてもう1つ大事なポイントは、「なぜフリーランスから就職という道を選んだのか」という志望動機です。
会社員のエンジニアとして修業をして、自分のやりたいことを明確にし、満を持して独立するとうルートが多い中、フリーランスから会社員になるという選択肢には、しっかりとした理由が必要になります。
例え、フリーランスとしてやることに疲れてしまったからという理由でも、ネガティブな内容はなるべく避けるようにしましょう。
そしてまず、そのような理由で簡単に会社員への転職に踏み切るのは、今後のことを考えると少し不安が残ります。
1度フリーランスで仕事をしてしまうと、会社員ならではの辛いことを忘れがちになり、フリーランスの辛さばかりが頭に浮かんでしまいます。
会社員でスキルアップを目指していたころを思い出してください。
「フリーランスは自由そうでいいなあ」、「自分のやりたいことをやりたい」と、フリーランスの良いところばかり考えていたのではないですか?
フリーランスのエンジニアが会社員になるというのは、駆け出しのエンジニアの新入社員とはわけが違います。
組織の中での中心を担う役割や、リーダー性も求められますので、しっかりと「会社員のエンジニアになる理由」を、ポジティブな表現でアピールすることが大切です。
向上心をアピールしないと会社員では生き抜けない
そして最後に、「会社員からフリーランスに踏み切った理由」もしっかりアピールしておきましょう。
フリーランス経験者の時点で、エンジニアとして高いレベルの技術が求められているというのは当然ですが、どのような理由で独立に踏み切ったのか、ということも、面接官は知りたい情報です。
ここでもネガティブな表現はNGです。
もっとも、ただ会社員として働くのがイヤなだけで、フリーランスに転職したという方もなかなかいないと思います。
フリーランスになってやりたかったことの詳細を伝え、最終的に会社員としてまた新たな道を選んだということは、上手くいけば「現状維持では満足できない、野心を持ったエンジニア」というアピールができます。
実際にエンジニアという職業は、エンジニアとしての野心、向上心がなくなったらそこまでの職業です。
努力が必要な職業
常に時代に遅れないように、経験豊富でももっと知識を増やしていく努力をしないと、会社員として就職したところで、立場を守ることはできません。
どの項目にも共通して言えることは、「ネガティブな表現をしない」ということと、「エンジニアとしての向上心」をアピールするということです。
会社員としてまた経験を積めば、再びもっとスキルの高いフリーランスに転職するチャンスも広がります。
そしてフリーランスから会社員に転職するエンジニアは、年齢的にもかなり勝負の時期に差し掛かっていると思いますので、未来をしっかり見据えて行動してください。