エンジニアの職務経歴書は、面接の場でも大きなアピールポイントになり、しっかりとポイントが整理されていることで、面接官に好印象を与えます。 一般的に、エンジニアの職務経歴書は「とにかく文字数を多くしなくてはいけない」というようなイメージがありますが、実はそうでもありません。 内容がしっかり整理できていないものは、面接官に見破られてしまいます。 今回は職務経歴書で抑えておく基本的なポイントを紹介します。
目次
略歴はとにかく簡潔に、必要なことを書く
まずは職務内容の「略歴」です。
ここでは、単純に面接官が見て、流れを理解してもらいやすいものを、しっかり時系列でまとめます。
まずは最初に配属された部署について記述します。
その中で、具体的にどのような業務を行っていたかを記述するのですが、この時点では、そこまで踏み込んだことを書く必要はありません。
「○○のシステム構築に携わる」といったように、簡潔に事実だけを書くようにしましょう。
キャリアップの経緯も書く
そのあとは、「キャリアアップの経緯」を書きましょう。
職歴をしっかり時系列でまとめることのメリットとしては、このようなキャリアアップの経緯を理解してもらいやすくなることが挙げられます。
特に、入社してから1つの部署に長く配属していた場合、業務内容は必ず変化していくはずなので、そのあたりはしっかり抑えるようにしておきます。
「最初はプログラマーとして従事していましたが、現在は設計などシステムの上流工程を任されるようになり、他のエンジニアの進捗マネジメントも行っています。」という風に、時系列の最後は必ず「現在の業務がどんなものか」という記述で締めるようにしましょう。
実績を詳しく記述するのが、アピールのセオリー
次は、所属歴や主な実績を記述する「具体的な職務内容」です。
所属歴は、シンプルに所属していた部署、参加し始めたプロジェクトを羅列するような形で問題ありません。
大事なのは、携わったプロジェクトについての具体的な記述です。
まずは期間や規模、参加人数などを正確に記述します。
開発環境についての記述には、必ず「どのような技術で、どんなシステムをエンジニアリングしていたか」というポイントを加えましょう。
簡潔に記述することを意識し、開発言語を内容に含めるのも効果があります。
そしてなりよりもアピールポイントになる、具体的な実績を記述します。
ここは前述の項目よりも、すこし長めに自分をアピールしましょう。
情報の扱いには気をつける
ただし、前職のシステムの詳細など、情報漏洩になりそうな事項は避けておきましょう。
エンジニアは、職務経歴書に書くことも、守秘義務の範囲内にとどめることを意識しないといけません。
そして、もしマネジメントの経験や、プロジェクトの責任者になった経験があるのなら、それももちろん記述します。
そしてマネジメント職、責任者の経験があったという事実だけでなく、部下のエンジニアなどの育成実績(指導した部下がどのような実績を残したか)を記述すれば、あなたが責任者としてどれだけの力量があるのかというのが、面接官に伝わりやすくなります。
自分の実績を踏まえて、「この会社に入社したい」という気持ちを伝えよう
「自己PR」の欄も、他のエンジニアと自分の差をつけることができる部分です。
例えば、求人で募集されている職種の経験者である場合は、その職種にどんなスキル・実績が求められるのか、最低限は把握していると思います。
とにかく転職先の会社が求めている技術をしっかり理解して、アピールに繋げていきましょう。
前職と同じ業種への転職というのは、実績の面では即戦力に近い認識をさせるので、いかに面接官を納得させる動機を説明できるか、というのが大きなポイントになってきます。
例えば「エンジニアとしてもっとステップアップがしたい」というような理由は、自分の目的を挙げているだけで、面接官を納得させるアピールとしては、少し弱いものになってしまいがちです。
メリットを感じられる文章にする
これまで培った実績があるからこそ、転職先の会社にアピールできる志望動機というイメージで、「この人は採用すればメリットがある」と思わせるように工夫することが大切です。
なるべく、転職先の会社で進行中のプロジェクトや、経営方針を絡めた志望動機にすれば、アピールの材料としては質の良いものになります。
前職で違う職種に就いていた場合でも、今回求められてる職種に、自分は前職のどんな経験を生かして行きたいかというのを、明確にします。
またその内容がしっかりまとまらない場合は、1回しっかり考えて項目を箇条書きにしてみましょう。
無理やりすべてを文章に盛り込む必要はありません。
不自然だと思った場合は省いても全然結構ですし、むしろ箇条書きで記述する方が、面接官に伝わりやすいということも考えられます。
しっかり1つ1つ考えると、簡潔にまとめるのはかなり難しいですが、「自分の思ったことを簡潔に伝える」というのは、エンジニアに必要なコミュニケーション能力にも繋がってきます。