エンジニアにとって、履歴書を書く際の基本的なルールを知るということは、最低限の準備です。 大まかな学歴や、職歴を面接官が掴むためのものですが、採用担当者は職務経歴書よりも、履歴書を先に見ます。 履歴書での基本ルールができていない場合、職務経歴書が完成度の高いものであっても、「履歴書がしっかりしていない」というイメージが、どうしても不利に働いてしまいます。 もっと言えば、職務経歴書を読んでもらう段階までも、履歴書の出来によってはたどり着けない場合もあります。 一般的な、エンジニアの履歴書のルールを頭に入れておきましょう。
まずは基本的な履歴書のルールをチェック!
まずは、用意する履歴書のサイズから知っておきましょう。
サイズは通常、A4サイズのものか、B5サイズのものが一般的ですね。
面接に持って行くときは、それ以上小さくおらずに、そのままのサイズで封筒に入れておくのが無難でしょう。
そして、エンジニアの履歴書は、他の職種とは違って、パソコンを使って作成するのが普通です。
企業によっては、履歴書をデータで送信してほしいというところも存在するので、excelの技術は必須でしょう。
内容もさることながら、パソコンでしっかり履歴書を作成することができれば、エンジニアとして最低限の技術を持っていることの証明にもなります。
「基本情報」の基本的なルール
氏名の書き方は、名字と名前の間にスペースを空けたり、とにかく「見栄えがいい」という印象を与えることを意識しましょう。
書き方ではないですが、「証明写真」もしっかりしたものを貼るようにしましょう。
いくらエンジニアとしての実績があるからと言って、面接にこじつけるまでは、写真で第一印象を判断されます。
清潔感のあるスーツを着て、面接の直前に撮影したものを使いましょう。
面接に顔写真が必要な場合は、データをプリントアウトするだけではなく、履歴書にしっかり写真を貼るようにします。
メールアドレスは任意の場合が多いですが、ビジネス用のメールアドレスを持っておいて、それを記載するのがベストでしょう。
連絡が取れなくなるようなアドレスはまずいので、ブラウザで使用できるフリーメールのアドレスを記載することをオススメします。
すべての情報を書く必要はない「学歴・職歴」
続いて、「学歴・職歴」です。
学校の名前は、正式名称で記入するのが基本です。
大学を書くときは、学部・学科、専門学校の場合は専攻していたコースまでしっかり記入します。
エンジニアの場合、職歴に書くことが多い可能性があるので、学歴は高校以降でも基本的に問題ありません。
しかし、それほど転職や、前職での部署異動などの経験がない場合は、少しスペースが空いてしまうので、中学校から書いても構いません。
大学受験で浪人したり、留年経験がある場合は書く必要はありませんが、もし休学の経験があるのなら、復学と一緒に記入しておく必要があります。
エンジニアの場合、職務経歴書で、しっかりと職歴の詳細は記述しますので、前職を書く場合は会社の正式名称、そして支社名を書けば十分かと思います。
同じ会社内で異動があった場合は、部署名を記述します。
退職を書く場合は、「一身上の都合により退職」というフレーズが一般的ですが、希望退職にもいろいろ種類があります。
業績不振などが原因の希望退職であれば、それは記入しておきましょう。
職歴が全て書き終わったら、「現在に至る」という言葉で締め、下の欄の右下に「以上」と記入しましょう。
資格や免許は面接を想像して、無駄のないアピールができるような内容に
最後に、「資格・免許」の欄です。
エンジニアは資格を多く取得している場合もありますが、応募した会社の業務に関係しているものを取りこぼさなければ、すべてを書く必要もありません。
理由としては、その会社にとってとてもピッタリの資格を持っているにもかかわらず、他の情報量が多くなると、その資格の印象が薄れてしまう可能性があるからです。
エンジニアの業務と直接関係ない資格であっても、国家資格や、高得点のTOEICなど、レベルが高い資格は記入しておいた方が、武器になります。
汎用性の高い自動車運転免許は、記載してくのが一般的です。
取得が簡単な資格、さらに語彙系の資格で、級が変わっただけのものは、現在取得している最高レベルのもの以外書く必要はありません。
面接で少し話が広がりそうな、珍しい資格を持っている場合は、話が広がる可能性もあるので、記入してもいいかもしれません。
面接においての他愛もない会話は、あなたの人柄を判断するときに、有利に働くかもしれません。
こうやって、履歴書の基本的なルールを考えて書いていくことによって、自然と履歴書の役割が、職務経歴書とは違うものだというのが分かってくるはずです。
重要度で言っても、履歴書と職務経歴書、どちらも甲乙つけがたい大事な必要書類です。