エンジニアの履歴書には、必ず注意すべき点、そして「失敗する人が多いポイント」というものが存在します。 自分が失敗をして気づくことももちろんありますが、失敗しやすい傾向を知っておくことは、大きな予防線を張ることになります。 エンジニアの履歴書と言っても、正解が存在するものではありませんし、それがもし書類選考で落選したりすれば、どこが悪かったのかも分からない状態で、転職活動を続けていくことになります。 どういうところに注意して、履歴書を作成していけばいいのでしょうか? 基本的なところにこそ、注意しておくべき点が潜んでいるものです。 それらを解説していきたいと思います。
目次
手書きの履歴書を書くときの注意点も押さえておこう
まずは、履歴書の「記入ミス」について解説します。
パソコンで作成することが主流のエンジニアの履歴書ですが、中にはもちろん手書きの履歴書が必要な企業もあります。
基本的に、記入している途中で記入ミスが起こった場合は、1から履歴書を書きなおします。
エンジニアの履歴書は、職務経歴書より情報量が少ないとはいえ、職種や前職の在籍部署など、1つの欄に細かいことを書くことが多く、途中で記入ミスをしてしまうと、大きな時間の無駄になります。
修正液、修正テープは使わないことはもちろん、最初は鉛筆かシャーペンで下書きしてから、1回全体の誤字・脱字を確認しましょう。
このときに、文字が詰まりすぎていないか、そして不要な資格や職歴の記述がないか確認しておきましょう。
エンジニアは、履歴書でどれだけ採用担当者に良い印象を持ってもらえるかが大事です。
ボールペンで清書する前に、保険として1回確認しておくというのは重要な作業でしょう。
ミスを減らすコツは、項目ごとに休憩しながら書くことです。
集中力も増しますし、すべて完成してから確認するより、誤字・脱字が発見しやすくなります。
職務経歴書に厚みを持たせるような履歴書づくりを意識しよう
「職歴」の欄で、失敗しがちなポイントも押さえておきましょう。
例えば、「雇用形態」の書き方です。
職歴の欄に記入するのは、正社員・派遣社員・契約社員という雇用形態で勤務した場合のものです。
アルバイト・パートの職歴は、基本的に記入しません。
もし、アルバイトでエンジニア関連の仕事をした経験があるのであれば、履歴書には書かずに、職務経歴書に厚みを持たせる材料として使用するように、置いておきましょう。
正社員の場合は、わざわざ書く必要はありませんが、契約社員の場合は、前職の正式名称の後に、「(契約社員)」と記入するようにしましょう。
派遣社員の場合、登録した派遣会社の情報のみを記入して、派遣された企業に関しては、職務経歴書に書くようにしましょう。
履歴書に書くときのイメージは、「○○会社に派遣社員登録をし、○○の業務に従事」というところまで書けばOKです。
「履歴書に簡潔に職歴を書く」というのは、職務経歴書の精度を上げるために、「書ける情報を残しておく」といった意味も含まれているのです。
初めて転職する場合などは、こういった線引きが非常に難しく感じるかと思います。
履歴書を書いてから職務経歴書を作る場合は、履歴書の時点で、どのような情報を職務経歴書に上乗せするのか、しっかり覚えておく必要があることを、忘れないようにしましょう。
実力で転職を成功させないと、必ずどこかでボロが出る
最後に、「賞罰」についての記入方法です。
職歴の最後の欄に少しスペースがあったり、アピールできそうな賞を受賞した経験がある場合は、記入することをオススメします。
「賞」と言えるものは、国際大会や、展覧会などの優勝・準優勝・入賞ぐらいのレベルの高いものを言います。
エンジニアにとって有利になる賞はそれほど多くありませんが、会社単位で受賞した賞などがあれば、レベルの高い現場で働いていたことのアピールにもなります。
一方「罰」ですが、これは懲役を受けたり、禁固刑を受けたりした経験のことで、いわゆる犯罪歴のことを言います。
これに該当する方はほんとに一握りかとは思いますが、もし記載しないといけない罰がある場合は、体裁を気にしてはいけません。
罰を記入しないと「経歴詐称」になる
これが転職に有利になるものでないのはもちろん分かっていると思いますが、罰を記入しないことは、れっきとした「経歴詐称」になってしまいます。
経歴詐称がバレてしまうと、採用された後でも懲戒解雇の対象となることがあり、これは犯罪歴以外にも、学歴・職歴にも言えることです。
例えば、「大学を中退した」という記述を書かなければ、それも立派な経歴詐称になってしまいます。
もし募集要項に「大卒以上」という記述がなされていれば、大学中退の場合、最終学歴は「高卒」に該当するので、それも採用後の懲戒解雇に十分繋がる詐称になります。
エンジニアの転職は熾烈ですが、卑怯なことをして面接をパスしようと考えても、それで上手くいくほど甘くないということは、注意しておきましょう。