エンジニアの求人サイトと、転職エージェントの違いをしっかり把握していないという方は多いと思います。 最近では、求人サイトでも転職エージェントに近いサービスを行うところもありますが、やはり専門性には大きな差があります。 どちらを利用することが、1番自分の転職活動に有利に働くのか? そこまでしっかり考えて、プラン通りの転職活動を進められるように努力してください。
自分の転職スケジュールが確立していない方はエージェントへ
まず大きく違うポイントは、「専門のキャリアアドバイザー」がいるかいないかという違いです。
求人サイトの主な役割は、求人内容により専門性を持たせて、多くの選択肢の中からエンジニアに企業を選んでもらうというものです。
その一環として、企業からの「スカウト」という、向こうから興味を持って連絡してくれるというサービスもありますが、これは転職エージェントの「キャリアアドバイザー」とは大きく概念が異なります。
このスカウトを利用して、企業とやり取りをするのは自分だけです。
間に求人サイトが仲介に入ったりすることはありません。
そして、この求人を受けようが受けまいが、それはあなたの自由です。
他業種も多く掲載されている求人サイトよりは、エンジニアの専門サイトの方が自分の条件に合った求人が見つけやすく、「自分のペースでたくさん応募したい」という方は求人サイトの方が性に合っているかと思います。
転職エージェントは、あなたを担当してくれるキャリアアドバイザーが付いています。
このアドバイザーは、エンジニア関連の転職の場合、その道の知識に精通している方が多く、さらには企業との間に仲介に入ってくれる場面も多いです。
転職エージェントのアドバイザーは、人材を企業に紹介して、入社してもらうことで企業から報酬ももらっているだけでなく、紹介したエンジニアが早期に退職してしまった場合、期間によって20%~70%の報酬を返金しなくてはいけません。
なので、全力でエンジニアの転職活動をサポートしてくれます。
「自分のやりたいことが明確じゃない方」がエージェントを利用すれば、面談していくうちに、自分のキャリアプランがしっかり見えてくるという可能性もあります。
同じようなサービスでも大きく内容が違う
求人サイトの転職活動においての主なサポートは、サイト上に載っている応募書類のノウハウや、よくある質問、さらには自己診断ツールなど、近年はどんどん利便性が増しています。
とはいえ、それらはあくまで任意のサービスであり、全く自分は興味がなければ、求人サイトを利用していくにあたって触れることもないサービスです。
さらに、アドバイスと言ってもそれは文面で、途中に疑問に思ったことを、その場で質問したりはできません。
ここでも言えることは、「自分のペースで面接の対策を考えたい」、「書いてあるアドバイスを参考にしながら、自分で応募種類を精査したい」という、自分で時間の管理をしながら転職活動をしたいというエンジニアに、求人サイトは向いているということです。
転職エージェントの場合、先ほどの応募種類の作成ノウハウや、自分のキャリアの洗い出しなどが、「主な役割」として含まれています。
「自分ではどのように転職活動を進めたらいいか分からない」、「自分の作った内容に不安がある」と言ったように、具体的なアドバイスを求めるのであれば、確実にエージェントを活用するべきでしょう。
エージェントと面談をすれば、その場で疑問に思ったことをすぐ質問できますし、エンジニア業界に精通しているアドバイザーの意見を間近で聞けるというのは、大きな自身にも繋がってきます。
もちろん、エージェントの中にも経験が浅い人はいます。
そのような知識の薄いアドバイザーに当たってしまうと、少しエージェントの存在意義が薄れてしまうかもしれません。
自分の腕を磨くのか、少しでも転職活動をスムーズに進めるのか
これも大きな違いですが、「自分に最適な企業との出会い」も、求人サイトと転職エージェントでは、可能性が変わってきます。
求人サイトには、もちろんハローワークや、求人広告で検索するよりも信頼性の高い企業が掲載していることが多いです。
それでも、得られるその企業の特徴というのは、「面接時の説明」と、「他サイトでの口コミ」ぐらいで、どうしても「企業と転職希望者のミスマッチ」が起こりやすくなってしまいます。
自分が希望している職種であればあるほど、主観が大きく影響して、入社前のハードルというのは上がってしまうものです。
その分、入社後にイメージと違うことが判明すると、ショックも大きいです。
転職エージェントは、企業と転職者のイメージの不一致をなくすために、最善を尽くしてくれます。
言葉でアドバイザーに直接伝えることによって、企業に応募する時点で、すでに自分の気持ちは半分以上企業に伝わっていると言っても過言ではないでしょう。
あとは、どれだけ面接でエンジニアとしての実力をアピールできるかです。
ある程度自分の腕を試したい方は「求人サイト」、ガッツリお任せして最短ルートで転職したいという方は「転職エージェント」を選びましょう。