エンジニアは、非常に残業が多い職種として知られています。 転職を考えるエンジニアの中にも、「残業時間が長い」、「労働環境が厳しい」という意見はよくあります。 長時間労働が常態化してしまうと、エンジニアにとっては悪循環の連続です。 仕事に対する集中力は欠けてしまい、本来「エンジニアとしてのスキルアップ」を目的に働いているはずが、目の前の仕事をこなすのに精いっぱいになってしまい、停滞する可能性も上がります。 長時間労働を抜け出して、エンジニアとしての本来の姿を取り戻すことは、必ず将来に繋がる一歩です。 少しでも改善できるように、解決法をお教えします。
「残業が当たり前」の意識を持ってはいけない
まずエンジニアの現場で残業が多い理由から解析していきます。
エンジニアと言えども、それぞれの持ち場が異なるエンジニアの現場においては、「残業すれば、時間内に終わらなかった仕事も終わる」、「他の人が残業しているので、自分だけ帰りづらい」というパターンが多いです。
これは言ってしまえば、「残業はやって当たり前」という意識を、すでに持ってしまっているということになります。
企業全体がこの考え方だと、「残業はなくならないものだ」という意識を、企業全体で持ってしまうことに繋がり、エンジニア業界の「激務」というイメージは、いつまで経ってもなくなりません。
一方のエンジニア業界の企業はどうかと言うと、具体的に仕事を効率化する努力が、あまり見られないというのが現状です。
さらにエンジニア業界全体において、「残業すること=企業への貢献」というイメージが蔓延してしまっています。
長時間労働をすることが、エンジニアとしての成長に繋がるかと言われると、答えはNOです。
効率良く仕事をこなし、もっといろんなスキルアップに時間を使えるのが、エンジニアの本来の姿です。
非常に難しい問題ですが、まずは企業規模で「残業はなくせるものだ」という意識を持たないと、始まらないのではないでしょうか。
少しでも多くのエンジニアが意識を変えられればベスト
自分自身で改善できる方法としては、やはり「仕事の効率化」をよく考えるということでしょう。
今、もしあなたが「残業が当たり前」と思っているエンジニアであれば、まずは「残業は仕事上のミス」だと思うぐらいの意識改革をしましょう。
自分のワークスケジュールを見直し、スケジュール管理を徹底します。
もしあなたが責任者レベルのエンジニアであれば、部下のスケジューリングも一緒に行いましょう。
少しでも多くのエンジニアに、「残業が当たり前」という現状を把握してもらうことが目的です。
月の平均労働時間を160時間とした場合、常に不測の事態に備えて、30%ぐらいはこれまでより時間に余裕が持てるように、優先順位を付けて業務をこなしていきましょう。
このスケジュールを1ヶ月完遂できれば、その月末に、常態化していた長時間労働の原因はどんなところにあったのか、明確になってくると思います。
本来であれば、仕事をしていく中で時間に余裕が出来た場合、不測の事態に対応することよりも、「企業のためにどんなことができるか」ということを1番に考えるべきなのです。
どう考えても、自分1人でこなせる仕事量じゃないものを、ずっとこなしてきたという場合も、もちろんあるでしょう。
むしろ、長時間労働が常態化している企業には、そういった現状は付き物です。
それをどうにかするには、愚痴を言っている時間はなく、*エンジニアらしくシステム的にp再構築していくべきではないでしょうか。
転職は、万策尽きた後の最終手段
在職している企業で、これらの行動が難しいと判断したときに、初めて「転職」という道を考えるべきでしょう。
在職中の企業で、残業に対して最善を尽くさなければ、そのまま転職できたとしても、新しい職場で改善される可能性は低いです。
近年、仕事とプライベートのバランスを重視する企業も多く、エンジニア業界も残業が多いという現状をもちろん理解して、改善に取り組んでいるところは多いです。
残業が少ない企業を、入社する前に判断するのは難しいですが、求人内容や面接で探っていくことは可能です。
求人内容に関しては、もちろん残業についての情報をチェックします。
残業時間の月平均が明確に書かれている企業は、少し期待ができます。
逆に「残業あり」という記載が、わずかに書かれている程度の企業は、長時間労働が常態化している企業の可能性が高いです。
そして、面接の際に残業のことを詳しく聞くのは、あまり良い印象を与えませんが、どれくらい残業しているのかなどは、聞いても問題ありません。
そのときに、多くを語りたがらなかったり、少し煙たがるような態度を面接官が見せれば、何か後ろめたいことがあるという証拠です。
潔く、その企業に入ることは諦めたほうがいいでしょう。
エンジニアとしてスキルアップを目指すと言っても、自分の身体が言うことを聞かなくなったら終わりということを、強く意識しておきましょう。