厄除け参拝はいつ行くのがベスト?本厄・前厄・後厄の違いと正しいタイミングを解説

2026年、厄年を迎えてソワソワしている方もいるかもしれません。厄除けに行く時期を逃してしまったと焦る必要はないので安心してください。

一般的に「厄除けの時期」といえばお正月や節分のイメージが強いですが、実はそれ以外にも適したタイミングはいくつかあります。この記事では、前厄・本厄・後厄の違いや、今の自分にとって最適な参拝日はいつなのか、具体的な目安を整理しました。

厄除けに行く時期、一番いいのはいつ?

厄除けに行くタイミングは、実はいくつか候補があります。まずは多くの人が選んでいる時期から見ていきましょう。

昔からの慣習を重んじるのか、自分のスケジュールを優先するのか、それぞれの事情に合わせて選べるようになっています。

元日から節分までに済ませるのが定番

多くの神社やお寺では、お正月から節分までの期間に厄除けを受ける人が最も多いようです。これは、かつての旧暦で「新年」とされていた立春(節分の翌日)までに、その年の厄を払っておこうという考え方が定着しているからです。

お正月の初詣と合わせて祈祷を受けるのは、気持ちを新たに一年をスタートさせる意味でも理にかなっています。1月の土日は混雑することが多いですが、大きな神社ではこの時期に合わせて受付態勢を整えているため、スムーズに案内してもらえることもあります。

節分当日に行われる「節分祭」に合わせて参拝するのも、一つの大きな区切りとして人気です。冬から春への変わり目という節目を意識することで、自分の中の不安も整理しやすくなります。

立春を過ぎても一年中いつでも受け付けている

「節分を過ぎてしまったから、今年はもう手遅れだ」と諦める必要はありません。全国のほとんどの社寺では、一年中いつでも厄除けの祈祷を受け付けています。

むしろ、混雑する時期を避けることで、落ち着いた環境で祈祷に集中できるというメリットもあります。春先や大型連休、あるいは自分が「最近なんとなく調子が悪いな」と感じたタイミングで足を運ぶのも、立春にこだわるのと同じくらい意味のあることです。

神様や仏様は特定の期間しか門を閉ざしているわけではないので、自分のタイミングで参拝するのが一番です。忙しくて時期を逃したからといって、その年ずっと不安な気持ちで過ごす方が、精神的な負担になってしまいます。

誕生日に合わせて祈祷を受ける人が増えている

最近では、自分自身の誕生日を厄除けのタイミングにするケースも増えています。厄年という概念は「数え年」で考えますが、実生活での年齢が変わる誕生日は、自己管理の意識が高まる日でもあるからです。

一年の始まりである元旦よりも、自分にとっての特別な日である誕生日の方が、祈祷の内容を「自分ごと」として捉えやすいという声もあります。また、誕生日であれば毎年忘れずにチェックできるため、前厄・本厄・後厄の3年間を継続して参拝する習慣にもつながります。

家族や友人に祝ってもらうだけでなく、自分の心身を清める時間として誕生日を過ごすのは、現代的な厄払いの形と言えるかもしれません。

自分の厄年を正しく知る方法

いざ厄除けに行こうと思っても、自分が本当に厄年なのか、計算に自信がないこともあります。

厄年は「数え年」という少し特殊な計算方法を使うため、現在の満年齢とはズレが生じる点に注意が必要です。

生まれた時を1歳とする「数え年」で判断する

厄年の計算で使われる「数え年」は、生まれた日を「1歳」とし、その後は元旦(1月1日)を迎えるたびに1歳ずつ年を取るという考え方です。今の私たちが普段使っている満年齢に、その年の誕生日が来る前なら「2歳」、誕生日を過ぎた後なら「1歳」を足すと数え年になります。

2026年に厄年を迎える方を、数え年でまとめた表がこちらです。

区分男性(生まれ年)女性(生まれ年)
前厄2003年・1986年・1967年2009年・1995年・1991年・1967年
本厄2002年・1985年・1966年2008年・1994年・1990年・1966年
後厄2001年・1984年・1965年2007年・1993年・1989年・1965年

2026年の本厄にあたる方は、この表にある生まれ年の方々です。数え年では、お正月を迎えた瞬間に全員が一斉に年を取るため、誕生日の前でも後ろでも同じ扱いになります。

男性の本厄は25歳・42歳・61歳

男性の本厄は、人生の大きな転換期に設定されていることが多いようです。特に42歳は「大厄(たいやく)」と呼ばれ、仕事での責任が重くなったり、健康面に変化が出やすかったりする時期と重なります。

25歳は社会に出て数年が経ち、公私ともに環境が変わるタイミングです。61歳は還暦を迎え、人生の新たなステージに入る区切りでもあります。

こうした時期に「厄」を意識するのは、決して怖いことが起きるからではなく、周囲への感謝を忘れず、自分の体調や振る舞いを見直そうという昔の人の知恵でもあります。

女性の本厄は19歳・33歳・37歳・61歳

女性の本厄は、男性よりも回数が多く設定されています。19歳は成人前後の多感な時期、33歳と37歳は結婚や出産、キャリア形成など生活環境が激変しやすい時期です。

特に33歳は女性の大厄とされ、古くから最も慎重に過ごすべき年と言われてきました。実際にこの年代は、心身ともに疲れが出やすい時期でもあるため、厄除けをきっかけに休息を意識するのはとても合理的です。

また、61歳は男女共通の厄年となっており、長い人生を歩んできた節目として、これまで以上の健康管理が求められる時期とされています。

厄払いを済ませたい3つのタイミング

具体的に「いつ行こうか」と迷っているなら、以下の3つの候補から選んでみるのがスムーズです。

自分の生活リズムや、心の準備が整うタイミングに合わせて検討してみてください。

1. 心機一転できるお正月の期間

元日から松の内(一般的に1月7日または15日まで)の期間は、神社やお寺も厄除けの準備を整えています。初詣のついでに祈祷をお願いできるため、新年の抱負を立てるタイミングとしては最高です。

この時期に済ませておくと「もう厄払いは終わった」という安心感が得られ、その後の1年をポジティブな気持ちで過ごせます。1月中旬を過ぎると混雑も落ち着いてくるため、人混みが苦手な方は少し時期をずらして1月後半に行くのも良い方法です。

2. 季節の節目となる立春の前日

伝統的なルールを大切にしたいなら、2月3日頃の節分がおすすめです。冬が終わり、春が始まる前日に「悪いものを追い出す」という豆まきの風習と同じ意味合いで、厄払いを済ませる人が多くいます。

「去年から続いていた悪い流れをここで断ち切る」という感覚を強く持てるのが、この節分の時期の特徴です。多くの神社では節分祭が行われるため、お祭りの活気ある雰囲気の中で厄を払ってもらうのも特別な体験になります。

3. 自分の誕生日や大切な記念日

もし「節分までに間に合わなかった」という場合は、自分の誕生日をターゲットにしましょう。満年齢が変わる日は、自分自身のコンディションに意識が向くため、厄除けのメッセージがより深く心に響きます。

あるいは、大安などの吉日や、仕事の区切りがついたタイミングでも構いません。自分が「今だ」と思える日こそが、神様や仏様との縁が深まる日だと捉えて大丈夫です。

前厄・本厄・後厄で受ける祈祷の違い

厄年という期間は、本厄の年だけを指すわけではありません。

前後を含めた3年間をセットで考えるのが一般的ですが、それぞれにどのような意味があるのでしょうか。

本厄の前後にあたる2年間も注意が必要

本厄の前年である「前厄」は、厄の前兆が現れやすい年とされています。大きな変化が起こる前の準備期間として、慎重に過ごすことが推奨されています。

本厄の翌年である「後厄」は、厄の影響が徐々に薄れていく時期です。しかし、厄が明けるからといって油断して無理をすると、溜まっていた疲れが出やすいと言われています。

多くの人は本厄の年だけ祈祷を受けますが、気になる方は前厄・後厄も含めて3年連続で参拝するケースもあります。3年続けて同じ場所に通うことで、自分の変化をより冷静に見つめ直せるようになります。

後厄が済んだらお礼参りで感謝を伝える

意外と忘れがちなのが、3年間の厄年が終わった後の「お礼参り」です。無事に厄年を乗り越えられたことへの感謝を伝えることで、一連の行事が完結します。

お礼参りの時期に決まりはありませんが、後厄が終わった翌年の年明けや節分に行くのが区切りが良いでしょう。特別な祈祷を受ける必要はなく、賽銭箱の前で手を合わせるだけでも感謝の気持ちは十分に伝わります。

「お願いしっぱなし」にせず、最後を感謝で締めることで、心の中もすっきりと晴れやかな状態になります。

神社と寺院で呼び方が変わる?

厄除けに行こうと場所を探していると、「厄除け」と「厄払い」の2つの言葉が出てきて混乱することがあります。

これは場所によって呼び方が使い分けられているだけで、目的は同じです。

お寺で受けるのが「厄除け」

お寺で行われるものは、一般的に「厄除け」と呼ばれます。仏様の力によって、厄が自分に寄り付かないようにバリアを張ってもらうようなイメージです。

お寺での祈祷は「護摩(ごま)」を焚くことが多く、燃え上がる炎の前で厄を焼き払ってもらう様子は非常に力強く、精神的にも清められる感覚があります。三大師(川崎大師・佐野厄除け大師など)のように、厄除けに特化した有名なお寺も全国に点在しています。

神社で受けるのが「厄払い」

神社で行われるものは「厄払い(または厄祓い)」と呼ばれます。自分自身についた「穢れ(けがれ)」を、神主さんに大幣(おおぬさ)などで祓い清めてもらう儀式です。

神社での祈祷は、祝詞(のりと)を上げてもらい、神様に直接平穏を願う形式が一般的です。清らかな水や風を感じる境内の雰囲気の中で、心の中にある淀みを洗い流してもらうような、静かで厳かな体験になります。

家系や馴染みがある場所で選んで問題ない

「お寺と神社、どちらが良いのか」と悩むかもしれませんが、基本的にはどちらを選んでも間違いではありません。

  • 実家の宗派のお寺がある
  • 子供の頃から七五三などで通っている神社がある
  • たまたま訪れて「心地よい」と感じた場所がある

こうした直感や縁を大切にするのが一番です。どちらも人々の幸せを願う場所であることに変わりはないので、自分がリラックスして手を合わせられる場所を選んでみてください。

当日の服装と初穂料の目安

予約が必要なのか、何を持っていけばいいのかなど、当日の段取りも気になるところです。

基本的には失礼のない準備をしていれば大丈夫です。

フォーマルや清潔感のある平服が基本

厄除けは神聖な儀式ですので、服装は「神様や仏様に失礼のないもの」を基準に考えます。スーツやワンピースなどのフォーマルな格好が理想ですが、最近は「清潔感のある平服」であれば問題ないとする場所も多いです。

避けた方がいい服装は、露出の多い服、サンダル、ジャージ、短パンなどです。コートを着用している場合は、社殿や本堂に入る前に脱ぐのがマナーです。

また、冬場の参拝は冷え込むことが多いため、ストッキングや靴下は厚手のものを履くなど、防寒対策もしっかりしておきましょう。

初穂料は5,000円から1万円が相場

神社では「初穂料(はつほりょう)」、お寺では「祈祷料」としてお納めします。金額の相場は5,000円、7,000円、1万円といった段階に分かれていることが多く、金額によって授与されるお札の大きさが変わることもあります。

多くの場所ではウェブサイトに金額の目安が記載されています。「お気持ちで」と言われた場合は、5,000円を包むのが一般的です。

のし袋は「御初穂料」と書いて準備する

お金はそのまま手渡すのではなく、紅白の蝶結びの水引がついた「のし袋」に入れて準備するのが丁寧です。

  • 表書き(上): 御初穂料(神社)、御祈祷料(お寺)
  • 表書き(下): 自分の氏名

中袋にお札を入れる際は、お札の人物像が上を向くように揃えます。当日は受付で名前を記入する際に、のし袋ごと差し出すようにしましょう。

予約が必要な神社か事前に調べておく

大きな神社やお寺では、予約なしで当日受付のみとしているところも多いですが、小さな神社では神主さんが常駐していないこともあります。

事前に電話やウェブサイトで、以下の3点を確認しておくと安心です。

  1. 予約が必要かどうか
  2. 祈祷を行っている時間帯
  3. 初穂料の具体的な金額

特に節分やお正月などの繁忙期は、祈祷の時間が決まっている場合もあるため、事前のチェックを済ませておきましょう。

まとめ:厄払いで一番大切なポイント

厄除けの時期について調べてみると、古くからの習わしである節分までの参拝が推奨されつつも、実は一年中いつでも受け付けてもらえることが分かりました。大切なのは「この日に払ってもらおう」という自分自身の決心と、その後の生活を丁寧に送ろうとする意識です。

時期を逃したからといって不安になる必要はなく、今の自分が一番しっくりくるタイミングで足を運んでみてください。参拝を終えた後の清々しい気持ちこそが、厄年という変化の多い時期を健やかに過ごすための、何よりの支えになります。

まずは、身近な神社やお寺の参拝時間をチェックすることから始めてみてはいかがでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました